2011年4月30日

今回は「紅の豚」北米版のアマゾンレビューを翻訳しました。以前に翻訳した、ナウシカ、ラピュタ、魔女の宅急便に比べるとレビュー数は少ないですが、その分、熱いコメントが多いようです。どうやら、向こうでは「通好み」の作品という位置づけのようですね。これまでとは違って、英語吹き替えに対する不満はだいぶ少なくなっていました。

翻訳元はこちらになります。なお、これまでと同様、少々ネタバレを含んでますので、映画未見の方はご注意下さい。
↓以下に海外からの書き込みを翻訳してお伝えします。
● 「どの年齢の人たちにとっても素晴らしい映画」 (フロリダ) 評価:★★★★★
これは楽しいだけのアニメーション映画じゃない。「カサブランカ」や「シェーン」、あるいは他の「さすらいのヒーロー」が出る名作などと同じ棚に並べておくのに相応しい大作映画なのだ。私は子供達の為に買ってあげたのだが、他の宮崎作品同様、この作品も彼らの大のお気に入りになった。 私には3歳になる息子がいる。言葉を話し始めるのが遅い子だったのだが、彼が最初に話した言葉の一つは「ポルコ」だった! 息子は「パパ、紅の豚のビデオを見せて」と言いたかったのだろう。何か、この作品には特別なものを感じてしまう。エキサイティングであり、スリリングでもあり、同時に平和主義的でオアシスのようですらある。
ポルコの回想シーンには、昔懐かしい気持ちを呼び覚まされた。これは、この作品が「シェーン」を思い起こさせるからだろう。シェーンのように、ポルコもまた、過去の出来事が原因で自分自身を許せず、他人にも簡単に心を開けなくなってしまったのだ。宮崎監督はこうした心情をとらえつつ、非常にユニークな設定に移し替えてみせた。さらに、監督自身の人生と経験を盛り込んで奥深いものにした上で、素晴らしい物語を作り出したのだ。
同時に、なぜ宮崎監督が興味深く、多才で最も注目に値する映画監督であるのかという理由も、我々に示してくれたと言えるだろう。
● 「現実を見よう、私はブタだ」 評価:★★★★★
「紅い豚」を意味するポルコ・ロッソという名前を与えられたことで、マルコ・パゴットは昔の自分には無理だったような、自由奔放に生きる権限を得たと言えるだろう。彼は表面上は賞金稼ぎであり、道徳心に乏しいように見える。
それは「カサブランカ」や「脱出」でのハンフリー・ボガートのようでもあるが、簡単に説明できるものでもない。そしてポルコはそんな生き方が好きなのだ。新参者たちは、そんなポルコを見くびるかもしれないが、それこそポルコの望むところでもある。そして、これもボガートのように、ポルコは戦争や権威の外に身を置いて生きている。さらに、これまたボガートのように、争いには加担しなくても、彼が望むものは勝ち取るのである。
ただ、この作品は「カサブランカ」のコピーではない。宮崎監督の全てのストーリーがそうであるように、空を飛ぶ事への情熱がメインに据えられたものであり、強くて若い女性キャラクターも登場する。ただ、この作品の場合は二人の若い女性が登場するものの、いつもの宮崎作品よりは少々年上で、ロマンスの相手になるにも十分だ。抑えられたロマンスではあったが。
マルコの名残でもある、空を飛ぶ事への情熱こそが「紅」、つまり赤い水上飛行機だ。
ストーリーはどんなものかって? 宮崎を信頼して欲しい。良いものであることはわかっているはずだ。宮崎監督の映画は、それぞれ別の年齢層を対象にして作られているように思えるが、この映画に関しては、「魔女の宅急便」や「千と千尋の神隠し」のような幼い年齢層をターゲットにしたものではない。子供のような振る舞いをすることに抵抗のない大人向けのものだ。子供のようではあっても、幼稚ではない。それこそが、宮崎が心血を注いだ作品群の大きな特徴でもあるのだ。
● 「ディズニー、なぜそんなにアラバマを嫌うんだ?」 評価:★★★★★
これはジブリ作品としては一番好きな映画で、宮崎作品としては、カリオストロに次いで二番目に好きな映画だ。ただ、今回は英語吹き替え版への不満を言わせてもらいたい。私は普通、アニメを観る時、ちゃんとした仕事で信頼の置ける会社が作った作品の場合は、英語吹き替え版だけを見ることにしている。ネイティブの言葉で見るより、そちらの方が好きだからだ。
しかし、ディズニーは私と私の故郷、アラバマ州に痛烈な一撃を食らわせてくれた。ポルコのライバルとなるアメリカ人、カーチスの故郷をアラバマからテキサスに変更したしまったのだ。テキサスだって? やれやれ、なんてことだ。テキサスはアラバマから推定160キロ(訳注:実際は500キロ以上)も離れているっていうのに。日本語版では、カーチスは誇らしげにアラバマの地名を口にしている。しかし、英語版では、アラバマの誇りなどに一切関知しないかのごとく、カーチスはテキサスと言っているのだ。
わざわざ日本人が英語でハッキリとアラバマと言ってくれてるのに、アメリカの会社がそれをテキサスに変えるとは、一体全体、何がどうなっているのか? だいたい、アルファベット順でも、アラバマが合衆国最初の州なのに!
● 「一番好きな宮崎映画」 (シアトル) 評価:★★★★★
私が一番好きな映画は「紅の豚」だ。私は恐らく少数派の人間なのだろう。「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」より「紅の豚」の方が良いと思う。この映画は宮崎監督が作った他のほとんどの作品とは異なり、主人公は中年だ。このキャラクター作りは巧みだと思う。他の作品と比べても、見違えるほど大人の雰囲気を出すことに成功しているのだ。たとえ、空中海賊絡みのドタバタはあったとしても。
あるレビュワーが、ポルコが豚になったのは「悲劇的な出来事」が原因と言っていた。私が思うに、彼が豚になったのは、人間に愛想が尽きたからだろう。彼が自分自身で故意に豚になったのか、結果的に豚になってしまったのかは曖昧なままだが。 そして、ポルコが戦争中に味わった臨死体験の描写こそが、アニメーション史上、最高のシーンだと思う。
なお、私が見たのは英語字幕付きの日本語版だけであることを記しておきたい。英語吹き替え版の存在は、気にかけようとすら思わない。ただ、フランス語バージョンでポルコを演じているのはジャン・レノだ。こちらは一見の価値があるだろう。
● 「宮崎映画としては異色だけど、楽しくてスリリングな作品」 評価:★★★★★
ポルコ・ロッソ:彼は豚の頭を持つエースパイロットです。私も最初に映画の概要を聞いた時には、ちょっと混乱しましたけどね。でも、実際に見てみると、魅力的な映画であることがわかりました。それは恐らく、ポルコの昔の恋人が、見た目も振る舞いも、私が大好きな1940年代の映画に出てくる若い女優のようであったせいでもあるでしょう。そう言っても、誰にもわかりませんか?
ポルコ・ロッソは第一次世界大戦以降、罪の意識に苛まれています。その秘密は、才能あるエンジニアの少女によって明かされることになるんです。
この映画は宮崎監督の飛行機への愛情、そしてファンタジーへの愛情を見せてくれます。素晴らしい冒険ですよ。
● 「宮崎監督最高傑作の一つ」 評価:★★★★★
「紅の豚」は、「千と千尋の神隠し」、「もののけ姫」で知られる宮崎駿監督の初期の作品だ。この作品は彼の他の作品同様、アニメーション映画で、主役となるのはエースパイロットであり、賞金稼ぎでもある豚なのだ。しかし、この映画はルーニー・テューンズ (訳注:ワーナーブラザーズが製作するアニメシリーズ。擬人化した動物が登場する。キャラクターとしてはバックスバニーが有名) の方向に路線変更されたわけではない。この映画で、人間ではないキャラクターはポルコだけだ。映画の中盤でわかることだが、彼は昔人間だったものの、ある時、魔法をかけられたらしい。ただ、それを除けば、映画はリアリズムに基づいたものになっている。少々、変わったリアリティではあるが。
ポルコは水上飛行機のパイロットであり、賞金稼ぎだ。彼は金のために仕事をするのだが、時には人助けもする。映画の前半では、マヌケな空中海賊の誘拐を失敗に追い込んだ。ポルコの活躍を止めようと躍起になった海賊のボスたちは、世界最速のアメリカ人パイロットを雇うことにする。このアメリカ人の仕事は、ポルコを殺すとは言わないまでも、失業に追い込むことだ。
「紅の豚」のストーリー展開は、私の予測を裏切った。映画は90分しかないにもかかわらず、宮崎は「行き着く先は全てわかっているから急ぐ必要など無い」と言わんばかりに、ゆったりしたペースで話を進めていくのだ。映画の中にユーモアが多いことにも驚かされた。失敗に次ぐ失敗を繰り返す海賊たちのくだりは最高に楽しめる。 過去のポルコに起こった事件は、とても興味深い。そして、今のポルコに何が起こっているのか、未来のポルコに何が起きるのかも気になってくる。気になるキャラクターといえば、エンジニアであるポルコの友人、そしてその孫娘だ。彼女は腕の良いエンジニアであり、非常に重要な意味を持つキャラクターでもある。
簡単にまとめてしまうと、この映画はあらゆる意味でうまくやっている。アニメーション映画は子供達のためのものと、誤った印象を持たれがちだ。もちろん、「紅の豚」は子供達でも楽しめるのだが、同じように大人が楽しめる作品でもある。良くできた映画だ。大好きな宮崎映画のリストに「もののけ姫」、「魔女の宅急便」などと同じく、本作を加えたい。そして、皆にも喜んでおすすめさせて頂こう。
● 「別の意見」 評価:★★★
私は「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」、「千と千尋の神隠し」の大ファンです。だから、「紅の豚」を見たのも当然なのですが、ただ、この映画に関しては、あまり好きになれなかったというのが正直なところです。
物語は「魔女の宅急便」や「となりのトトロ」のように、日常の一コマからスタートします。正直に言わせてもらうと、こうしたオープニングは好きじゃありません。私は、激しいアクションとか、より哲学指向な宮崎映画のようにスローペースで幻想的なオープニングの方が好みです。さらに言わせてもらえば、「紅の豚」には「トトロ」のような魅力も「魔女」のような心温まるメッセージもあまりありません。
まず問題なのは、この映画がどれほどシリアスな話なのかわかりかねるというところです。オープニングの一連のシーンではポルコと空中海賊たちの戦闘が行われるんですが、海賊に誘拐されている少女達は笑いながら飛行機の中ではしゃいで海賊たちの邪魔をしてますし、ポルコの船まで泳ぐために下着姿になったりします。そんなわけで、全体的な雰囲気は信じられないほどバカバカしいものです。この後、突如として、物語はカサブランカスタイルのシリアスなものに変わるのですが、それならなぜ、その直前のオープニングがこんなに神経に障るものになっているんでしょうか?
そして、この映画の一番大きな失敗は、フィオというキャラクターだろうと思います。私が宮崎監督の作品で一番好きなのは、彼の作り出す女性キャラクターです。ナウシカは信じられないほど勇敢で賢いし、サンは力強く、千尋は順応性があり、キキですら自由な心と独立心を持っています。
でも、フィオは飛行機作りの天才という一面があるのに、基本的には、自分が役に立たない少女であることを言い訳しているだけの存在です。もし、ポルコが気取り過ぎで熱狂的愛国主義者のブタであったなら、フィオが彼の役に立たなくても全く問題ありません。
でも、ポルコがフィオの飛行機作りの腕を認めるようになってきたにもかかわらず、フィオは相変わらず自分が無価値で役に立たない少女であることを繰り返し訴え続けるだけなのです。それに、彼女は17歳で、ポルコの半分くらいの年齢です。なのに、しょっちゅうポルコに、なにやら「ロマンチックな」モーションをかけ続けてます。こういうのは生理的な嫌悪感を感じますね。
もし、「魔女の宅急便」や「となりのトトロ」のような、のろのろした展開が好きで、「少女は自分が少女である罪を謝罪すべき」という物語に隠された意図を見過ごせる人なら、「紅の豚」を好きになれるでしょう。大ざっぱに言ってしまえば、好みの問題ではあるんですが、もし、あなたが私のように「ナウシカ」や「もののけ姫」の別バージョンを探しているのであれば、まだ探し続けて下さい。あなたの求めるものは、この作品ではありませんからね。
● 「宮崎監督の最高傑作であり、最も正当な評価を受けにくい作品」 (ニュージャージー州) 評価:★★★★★
この作品は史上最高のアニメーション映画の一つだと思う。まあ、落ち着いて聞いてほしい。この言葉には色んな意味があるのだから。 これは宮崎が監督した作品の中では最も洗練され、非の打ち所のない作品だ。しかし、こんな風に言う人もいるかもしれない。「これは、他の宮崎作品に比べて野心的なものじゃないし、地味だし、複雑でもないものだ」と。でもそれは断じて真実ではない。 ポルコは宮崎監督が作った中では複雑で、最も類型的でないキャラクターだ。よく思い出して頂きたい。宮崎監督が作るキャラクターには、明らかに彼の好む原型というものがある。そして、彼はそのキャラクターに固執し続けてきたのだ。フィオやソフィー、千尋、サン、シータのように、勇敢な行動を取るものの、内面的には傷つきやすい主役級の女性キャラクター、パズーやハクのような、謎めいているが高貴な男性主役級キャラクター、親切だが奇妙な老人、ひどく不機嫌な老女などだが、他にも色々ある。
ただ、ポルコはそれらのどのタイプにも当てはまらない。ポルコのようなキャラクターはポルコ以外には存在しないのだ。そして彼を取り巻くキャラクター達との関係性も注目に値する。ポルコは単に丸々と太ってるだけでなく、宮崎監督が創造したキャラクターの中で最も肉付けされたキャラクターと言えるだろう。脇役たちは宮崎キャラの典型ではあるけれど、それはもう気にならない。
ストーリーはシンプルではあるが、完璧なものだ。「もののけ姫」のように過剰に入り組みすぎたものではないし、独断的なものでもなければ、「千と千尋の神隠し」のような納得のいかない結末でもない。物語の緊張感は、非常に考え抜かれた上で、実にうまく保たれている。いきなり最高潮の状態でスタートを切り、少しふざけた感じに変わり、スタイリッシュに落ち着いたかと思えば、哀愁を感じさせながらもシュールな雰囲気を醸し出しつつ、映画は後半に続いていく。
終盤ではアクションが主になり、おふざけも復活する。ただ、中盤でポルコの回想シーンを見てからは、さらに物語に引き込まれてしまうため、おふざけが気に障る事は無くなっていく。そしてエンディングは哀愁漂う素晴らしいものだ。いくつかの疑問は解消され、未解決の謎は大空に残されたまま、物語は終わりを迎える。
他の宮崎作品で、これほど完璧なストーリーラインを持つのは「天空の城ラピュタ」くらいだろう。しかし、紅の豚ほどには、心の機微に触れ、入り組んだ感情を表現したものではない。紅の豚において、キャラクターは美化して描かれ、それと対照的に、歴史的背景の設定が物語にリアリティをもたらし、どこか不穏な雰囲気も作り上げる。
ビジュアル面はゴージャスだ。噂によると、紅の豚より先に公開されたラピュタの3倍に及ぶ製作費がかかったらしい。1コマ1コマの細部へのこだわりは目を見張るものがあり、キャラクターの微妙な心情を表現することにおいては、どんな映画にも負ける事はないだろう。技術的にも、本作製作当時の平均的な水準を大きく上回っており、CGが競合相手となった今日においても、未だ新鮮さは失われていない。
ディズニーのCGが、どれほど高精細なレンダリングを駆使し、無数のポリゴンを使用しているとしても、宮崎の産み出すキャラクターが放つ生き生きとした鮮やかな魅力には、近寄ることすら出来ていない。想像力においても同様だ。 久石譲による音楽は、いつものように素晴らしい。そして、ジーナによる美しいバラードが、音楽においては、この映画の主役的存在だ。
この映画は人間性の深い部分を表現しながらも、決して感傷的、情緒的になりすぎたりはしない。ダイナミックでありながら、人を引きつける繊細さがある。シンプルでありながら、単純ではない。社会的なメッセージがありながら、説教臭くはない。教訓的なものでありながら、諭すようなことはしない。もう、魅力の塊のような作品なのだ。
とてもたくさんのシーンが、あなたの記憶の中に永遠に残り続けることだろう。ポルコの回想(何のことか知りたければ、映画を観るしかない)は、呆然とするほど素晴らしく、かつ不可思議という、宮崎作品を象徴するシーンだ。全ての映画の中で、最も力強いシーンの一つと言えるだろう。これは冗談でもなんでもない。
さて、あなたはこの映画を楽しんでみようという気になってくれただろうか? 全てはそこにかかっている。もし、あなたが全てに明快な説明が付けられるような、わかりやすい映画が好みなら、紅の豚はあなたのお気に入りにはならないだろう。「どんな事件が起きるか」が映画の評価基準であったり、ストーリーの価値基準であったりする人にも、この作品は期待はずれだろう。また、微妙なユーモアを理解できない人には退屈に感じられるだろう。
しかしながら、ウィットに富み、優雅で、洗練された魅力を持ちつつも、ダイナミックなアクションと健全なシュールレアリスムを備えた作品を求めているなら、あなたは新たな至高の一品に出会うこととなるだろう。そして、まだアニメーションが主にファミリー向けの娯楽だと考えている人は、脳細胞の発達を少しばかり促進させられることになる。アニメーションとは、昔ながらの実写映画では不可能な事を表現できる可能性を秘めたジャンルなのだ。
そして、「紅の豚」こそが史上最高のアニメーション映画だ。
P.S. 「ハウルの動く城」は待っただけの価値があるものだった。本当に見事な作品だ。もし、「千と千尋」のような超現実路線がお好みなら、宮崎は「ハウル」で、この方向性において、さらなる高みに達したと言わせてもらおう。ただ、それについては、また別のレビューで!
P.P.S. 私がレビューしたのは、英語字幕バージョンだけだ。私は英語吹き替えが嫌いだし、誰もがそうであるべきだと思っている。日本語オリジナル音声で聞く言葉の話し方、セリフに込められた感情を味わうことは、日本のアニメ映画を鑑賞する上で不可欠な要素なのだ。一般的に言っても、外国の映画を鑑賞する際は、その国の言語で聞く方が良いとされている。
このレビューがお役に立てば幸いだ。私が熱くなりすぎている、過剰に褒めすぎているとお感じかもしれないが、それは単に、この作品が最上級の賛辞に見合う映画であるからに過ぎない。どうかご理解頂きたい。
(翻訳終わり)
コメント欄で「批判的なレビューも訳してほしい」とリクエストを頂いてたので訳してみましたが、なんだか、かなり曲解した上で批判しているんじゃないかと思えるものが目立っていました。フィオが役に立たない少女のように見えるシーンなんてありましたっけ?
個人的には、この映画までの宮崎監督作品と「もののけ姫」以降の作品では、まるっきり手触りが変わってしまったような感じを抱いてます。「紅の豚」までは観てすぐに感動できたのが、「もののけ姫」以降は、観てからしばらく考えないと、理解できなくなった、という感じですね。まあ、単に鑑賞力が乏しいだけなのかもしれませんが。皆さんはどうでしょうか?
なお、レビュー中にもありましたが、この作品のフランス語版でポルコの声を担当しているのは、あのジャン・レノです。くろねこ亭さんより、「紅の豚」に対するジャン・レノのコメントを引用させて頂きます。
「この作品自体に私は非常に魅せられました。ポルコの姿、ポルコのストーリーが私にはとても感動的だったんです。ポルコになりきって演じました。ポルコの顔が豚であることは僕にとっては問題ではなかった。(中略)外見にかかわらず、心は美しく、ロマンを持っている。紅の豚のそこが僕の心を打ちました。大変すばらしい映画で、参加できてよかったと思います。音楽もとてもよて、実は一部カセットに入れて、車でよく聞いているんです。」
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