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【海外の反応】 「七人の侍」を海外の人々はどう観たか? 【レビュー翻訳】

2017/04/06 17:00|日本の映像作品TB:0CM:67

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「日本映画で一番の名作は?」といった投票が行われる度に、間違いなくベスト10に入るのが、黒澤明監督の「七人の侍」です。1位になることも珍しくありません。海外でも非常に高い評価を受けていることは、皆さんもご存知のとおりです。ルーカスやコッポラといった映画界の大物にも影響を与え、スピルバーグは「映画製作に行き詰まった時は、原点に帰るために必ずこの作品を見る」と発言しています。

 さて、世界の映画のプロたちに強い影響を与えたこの作品ですが、海外の普通の映画ファンは、「七人の侍」を観てどのような感想を抱いたのでしょうか?今回は映画レビューサイトIMDbに投稿された「七人の侍」のレビューを翻訳しました。

 なお、この作品をご存じない方のために、ごく簡単にストーリーを紹介しますと、舞台は日本の戦国時代、野武士たちの略奪に怯える村が、自分たちを守るために雇ったのが七人の侍。彼らは村人たちを訓練し、村を要塞化して、野武士との戦いに備えます。そうして迎えた最終決戦、死闘の末に印象的なラストシーンが…、といった内容です。

※ IMDbの採点は、満点が星10個となります。また、ネタバレを含んでますので、作品未見の方はご注意下さい。


↓では、レビュー翻訳をどうぞ。  翻訳元: IMDb






● 「死ぬまでに観ておくべき映画の一つ」 シンガポール
  評価:★★★★★★★★★★

 旅を経験すれば、自分の中の変化を感じる。それは知識が増えたことであったり、進歩や成長であったりと、変化の内容は様々だが、確かなのは、単に自分の体が物理的に移動するだけではなく、内面においても別の場所に到達できるということだ。では、映画を観た場合はどうだろうか? 大半の映画は、観る前にいた場所へ、観終わった後、再び戻ってくるだけのことだ。しかし、「七人の侍」は違う。自分が、目の前で展開する物語の一部になったような気になる。そして、観た者を別の場所に導いてくれる作品なのだ。

 例えば、作品の冒頭では、絶望的な状況にある村人たちに同情するかもしれない。しかし、物語が進むにつれ、彼らの別の顔を知り、違った思いを抱くようになる。物語の結末では、むしろ、侍たちの方に肩入れしてしまい、喜び歌う村人たちがエイリアンのように見えてくるだろう。村人で始まり、侍で終わるこの旅を、どうか経験してほしい。

 人生には憂鬱さがつきまとう。しかし、逆に、勝利した喜びの感情を味わえる事もある。この二面性は人生から切り離せないが、「七人の侍」でも、これは一貫して表現され続ける。長い作品なので、最初はスローな展開なのではないかと警戒していたが、テンポも完璧だ。農民と侍、階層の異なる者同士が交わることによって、立場の違いというベールに隠された、両者の共通点が明らかになっていく様子も興味深い。トシロー・ミフネの演じるキャラクターが、自分は真の侍であることを示すためにとった行動、これが農民と侍の架け橋となっていく。
 
 ミフネの演技は見事だ。タカシ・シムラや他の主要キャストの演技も同様に素晴らしい。シムラは「生きる」では哀れな老人そのものだったが、本作では強く慎重なリーダーを演じており、若き侍、カツシロウの教師役でもある。「七人の侍」は、見方によっては、若い未経験な侍であるカツシロウが、戦いを経て一人前になっていく成長物語と解釈できる作品でもあるのだ。

 「七人の侍」は疑いなく傑作だ。他のどんな作品と比べてもらっても、決して見劣りすることはない。我々をどこか別の場所に連れて行ってくれる素晴らしい映画であり、同時に、そのままの姿で心の中に長く残り続ける映画なのだ。



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● 「人を楽しませる素晴らしい力」 アメリカ
評価:★★★★★★★★★★

 この作品を最初に観たのは、僕が映画学校に通っていた頃だ。同じ学校の一年生150人強の観客と共にホールで鑑賞した。それは、他の学生たちと同様、観るようにと授業で言われたからであって、決して観ることを望んだからではない。3時間半もの長い作品だし、外国映画だし、50年近く前の映画でもある。アキラ・クロサワという名前も、なんとなく聞いたことがあるという程度だった。

 作品を観終えて外に出た後、僕は呆然とその場に立ち尽くした。自分が何をすべきかなんて見当もつかなかった。今観たばかりの映画が、信じられない出来だったからだ。「七人の侍」は、僕の映画に対する見方を一変させたし、また、素晴らしい作品とはこうあるべきという、それまでの考え方も変えられてしまった。それから2年が経過したが、僕はほぼすべてのクロサワ作品を鑑賞した。それは僕と一緒に「七人の侍」を鑑賞した仲間たちも同じだったし、これを読んでいるあなたも、「七人の侍」を鑑賞し、楽しむことが出来たなら、同じ事をするかもしれない。僕は10回以上この作品を観たが、常に、クロサワ作品を未経験の友人と共に観ることにしていた。それぞれの映画の好みは違っても、皆がある程度は楽しんでくれたようだ。

 僕にとって最高に素晴らしいと思えるのは、もう10回以上観たにもかかわらず、最初に観たときと変わらない力強さと興奮を感じ続けられることだ。同じことを言える他の作品に、僕はまだ出会ったことがない。



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● 「最も影響力のあるクロサワ映画であり、過去、スクリーンを飾った最も偉大な映画の一つ」 アメリカ
評価:★★★★★★★★★★

 このレビューを書いている段階で、アキラ・クロサワは、私の大好きな映画監督リストの中に、一番新しく追加された人物だ。まだ彼の映画は4本しか観ていないが、どの映画にも最高得点をつけた。そして、彼の作品の中で最も優れた映画が、1954年に公開された、この「七人の侍」だ。これは日本国外でも高い人気を誇る映画であり、今日、最も偉大な映画の一つとも評価されている。そして、そうした高い評価を受けて当然の作品なのだ。

 これは壮大な作品だ。素晴らしいキャラクター達、見事な景色、全てにおいて最高の演技で満たされている。クロサワ自身が書いたストーリーも非常に優れたものだ。16世紀の日本、野武士による略奪の脅威にさらされている貧しい農村が物語の舞台となっている。再び、野武士の襲撃を受ければ、村が飢えてしまうという危機に直面し、農民たちは不本意ながら、村を守るために七人の侍たちに助けを求める…というストーリーだ。

 七人の侍には、弱点となる要素が見当たらない。逆に最も優れた要素は何かといえば、それはキャラクターだろう。農民であれ侍であれ、実に見事に作りこまれており、非常に印象に残るものになっている。だから、ストーリー中に、ある登場人物が命を奪われると、自分が寂しさを感じていることに気づくと思う。つまり、キャラクターが自分の知り合いのように感じられるほど、リアルに描かれている作品であるということだ。名前は失念してしまったが、この作品に不運な登場人物がいる。彼が死んだとき、私はかなり憂鬱な気持ちにさせられたものだ。それは、私が彼のことを、カメラの前でセリフを読み上げている俳優ではなく、人間として尊敬するようになっていたからなのだ。個人的にどのキャラクターが一番好きかと尋ねられたら、私は二人の名前を同時に挙げなければならないだろう。一人はタカシ・シムラが演じる主人公、そして、トシロー・ミフネ演じる侍、日本の役者の中で最も素晴らしいと、私が思う二人だ。

 もう一つ、私が七人の侍の中で感心せずにおれないのは、その自然さだ。まるで、現実に起きたことであるように思えてしまうのだ。大半のアクション映画では、こんなことはあり得ないだろうと思える部分がどうしても出てくるが、この映画には、そうしたものがほぼ無い。悪役である野武士たちの扱いも見事だ。おおかたのハリウッド映画なら、悪人にも名前を与え、観客に印象付けようとするのだが、七人の侍に登場する悪役たちの名前は、一切、出てくることがない。観客に知らされるのは、彼らがただ「野武士である」ということだけだが、それで十分なのだ。なぜなら、作中の侍たちも農民たちも、それだけしか知らないのだから。野武士たちは略奪のために村を襲い、村人を殺害する集団であり、可能な限り速やかに撃退しなければならない相手であるということ、それだけだ。


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 クロサワは最も影響力の大きな映画監督の一人であることは、疑う余地がない。この作品を見ても、それは明らかだ。あるシーンと別のシーンの繋ぎ方や撮影の技法など、この映画の影響を受けて、今の映画でも一般的に使われている要素は多数ある。例えば、シーンの切り替えに使われるフェードやワイプは「スター・ウォーズ」でも見られるし、登場人物の感情や雰囲気を表現するために天気を使ったり、あるいは、強大な敵と戦うためにチームを組んだり…、他にも多数あるはずだ。この作品の影響力が強すぎたため、ここアメリカでもリメイクが作られた。1960年の作品である「荒野の七人」は、数あるリメイク作の中でも最高のものだと、個人的には感じた。「オジリナルほど良くはない」とか「ロングショットが今イチだ」という意見もあるかもしれないが、かなりうまく作られているし、注目に値するものだと思う。

 この作品は、サウンドトラックについても、うまくやっている。フミオ・ハヤサカの音楽が素晴らしい。実際、ほとんどのシーンで音楽は鳴らないのだが、音楽が鳴るシーンでは、実に効果的に使われていて、インパクトがある。オープニングの音楽はまさにそうだし、農民たちが町に出て侍を探すシーンの音楽は、私の最も好きなサウンドトラックとして、心に残っている。

 これから観る人が注意しておいた方が良いと思うのは、この作品は長いということだ。3時間半を超える作品なので、そんな長い時間、忍耐力が続くだろうかと、観るのをためらう人もいるかもしれない。しかし、そんなことを気にせず気軽に観始めれば、展開がスピーディなため、問題ないことに気づくだろう。まるで十戒(1956年)のように、上映時間が長くても、それを感じさせないのは、極めて練りこまれた物語だからであり、極めて優れた技量を持つクロサワによって監督された作品だからだ。「七人の侍」は、全ての時代の映画を含めても、最も偉大な傑作の一つだ。ここアメリカでは3枚組のパッケージまで発売され、今も新たにファンを増やし続けている。クロサワの遺産は、今も命を持っているのだ。それは、傑作と呼ばれる数少ない作品だけが、たどる事を許された運命なのだろう。



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● 「不朽の傑作」 ベルギー
評価:★★★★★★★★★☆

 古典的な名作と言われた映画を観た時のことを思い出してほしい。観終わった後、「この映画は、作られた当時は革命的な作品だったに違いない。」とか「上映当時は、時代の先頭を走るような作品だったんだろうな。」などと自分に言い聞かせた事があるんじゃないだろうか。つまり、結局のところ、ある程度は理解できても、本当に心に残ったわけではないということだ。映画を観たというより、歴史的な遺物を見たような感覚だ。それが偉大な作品であるということは認める。それは、その映画が生み出した「基礎」となる部分が、新世代の監督作品にも受け継がれていったことを知っているからだ。正直なところ、「七人の侍」を観る前は、これも、そういったタイプの映画だろうと考えていた。

 しかし、息をのむような3時間30分を過ごした後、僕は偏見を抱いていた自分を、ひたすら呪うことになった。この映画は、光り輝くような素晴らしい体験をさせてくれたのだ。この映画を観てもらえれば、これが50年以上前に作られた年代物であることは忘れるはずだ。そして、ついに本当の意味で「不朽の名作」という言葉に値する作品に出会ったことに気づくはずだ。その素晴らしさは、「七人の侍」の後に作られたサムライ映画全てを観ても、これに肩を並べるものは一つも見当たらないと断言できるほどだ。恐らく、他のクロサワ映画にも、これに匹敵するものはないだろう。俳優陣はめったに見られないほど自然な演技をしてくれるし、カメラワークは滑らかだから、常に画面に集中できる。ストーリーも見事で、恐らく、その後、何回もコピーされただろうが、このレベルに達したものは他に無いはずだ。実際、僕も、有名絵画のオリジナルスケッチを見つけたような気分だった。

 この作品は絶対に観るべき傑作で、これぞ映画という作品だ。もし人類が宇宙にカプセルを打ち上げ、そこにエイリアンに見られてもいいような人類の創造物を入れるとする。その場合、この映画は絶対カプセルに入れるべきだと思う。



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● 「私のヒーローは、すでに亡くなった日本人俳優」 アメリカ
  評価:★★★★★★★★★★

 私は51歳になるが、生まれてから今まで、ずっと映画を愛し続けてきた。もちろん、酷い映画もあった。ただ、そんなものであっても、何かしら良い点を見つけようと、自分なりに努力しながら観賞してきた。最初から酷い作品にするつもりで映画作りを始める人はいないはずだからだ。ただ、時には、そんな努力など必要としない、生涯輝き続ける宝石のような作品に出会うこともある。わたしにとって、「七人の侍」は、まさにそんな作品だった。

 ここでストーリーをばらしたり、物語の展開の仕方について論評したりするつもりはない。むしろ、ここでは告白をさせてもらいたい。タカシ・シムラという、すでに亡くなった日本の俳優のおかげで、私は自分の人生を充実させることが出来たのだ。ただ、彼について詳しく知っているわけではない。分かっているのは、私が人生に絶望し、パニックになりかかっていたその時に観たのが「七人の侍」であり、私の心に深く刻まれた主人公:勘兵衛を演じていたのが、タカシ・シムラであったということだ。
 
 おかしなことを話しているように聞こえるかもしれない。私はその当時、両親が残してくれた家を売って、生まれ故郷からはるか遠い土地へ引っ越し、新たな未来を作っていこうと努力しているところだった。私には愛する4人の子どもと妻がいて、なんとしても彼らを失望させたくなかった。私は生まれて初めて不安発作の症状に襲われた。夜も眠れなくなり、リラックスすることもできなくなり、自分の人生だけではなく、家族の人生も壊しつつあることに気づいた。私は家族のリーダーでなければならないのに、自分自身の苦しみのことで頭がいっぱいだったのだ。そんな時に観たこの映画は、偉大なリーダーはこうあるべきという、武士道の生きた見本を見せてくれた。その当時の私には、それが本当にありがたかった。もちろん、勘兵衛はクロサワの創造したキャラクターだ。しかし、一旦生み出されたキャラクターをどう料理するかは役者次第と言える。そして、シムラは実にうまくやってくれた。アートとは、作り手同士でビジョンやコンセプトをうまく共有しあって生み出されるものだと思っている。私は、これぞアートだと感じた。

「七人の侍」は、最高の傑作であると同時に、私にとっては、個人的に意味のある作品だった。トラブルを抱えていた当時の状況を、今では笑って振り返る事ができる。しかし、勘兵衛がどのように仲間たちを率いて困難に打ち勝ったか、それを決して忘れることはない。私たち全員が、彼のように行動したいものだ!



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● 「人間性が描かれた見事なフレスコ画」 フィンランド
評価:★★★★★★★★★★


「現実的ではないからという理由で、私の作品を批判する人たちがいます。しかし、私は現実世界のうわべだけを映しても、真実を撮ったことにならないのではないかと感じています。それは単なるコピーにすぎません。真実が何かを見極めたければ、グッと世界に近づいて見つめることです。そして、うわべの下に隠れた場所から、何が真実を作り出す元になっているのかを探すことです。ドストエフスキーやトルストイ、ツルゲーネフの小説は、そうしてたどり着いた真実を我々に見せてくれます。芸術家であるということは探すことであり、見つけること、そして何より、世界を見つめることです。芸術家であるということは、決して世界から目を背けないということなのです。」アキラ・クロサワ

 クロサワについて何かを書くというのは、やりがいを感じることではあるが、同時に難しいことでもある。彼は映画界における神格化された存在の一人であるし、私たちの大半にとって、日本映画の教祖的存在でもあるからだ。まして、彼の代表作であり、すべての映画の中での最高峰であり、最初の侍映画でもあるこの「七人の侍」について書くのだから、なお難しい。


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「七人の侍」は壮大なフレスコ画の大作であり、そこに描かれているのは、生と死、勝利と敗北、栄光と喪失だ。クロサワが繰り返しこれらのテーマで作品を作ることから、偉大な劇作家であるウィリアム・シェイクスピアと類似点を見出す人もいることだろう。クロサワは日本文化のタブーを扱い、様々な制約を顧みずに、自らのテーマをひたすら掘り下げていった。そして、掘り下げた先にあるピュアな感情や人間性を描き続けた監督だ。初めてヨーロッパに日本映画が持ち込まれたのが1950年代の始めだが、この巨匠の作品は、その独特なスタイルで、瞬く間に高い評価を受けることとなった。フランスの著名な映画批評家であるアンドレ・バザンも、この時に何本かの日本映画を観た後、好意的な評論を記したが、この時は初めて目にする生き生きとした異国文化に魅せられただけに過ぎなかったようだ。しかし、その後、約20本の日本映画を観た彼は、単なるエキゾチシズムではなく、明らかにそれ以上のものが描かれていることを認めた。

 そして1954年、アキラ・クロサワは最も意欲的な作品である「七人の侍」を作り上げた。ヨーロッパの観客と批評家たちは、再び熱狂させられることとなる。それはヨーロッパの人々が観たこともないような全く新しい映画であったからというだけでなく、すでに評価されていたケンジ・ミゾグチ作品など、どの日本映画ともまるで異なる作品だったからだ。クロサワが作ったのは最初のサムライ映画であり、日本の西部劇でもある。アメリカの西部劇と似た要素が見られるため、「七人の侍」はジョン・フォードの傑作とも、よく比較される事になった。


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 「サムライ」は「仕える」という意味の言葉に由来している。中世日本では、彼らだけの階級があり、19世紀末までその階級は存続した。ただし、「仕える」立場ではあっても、彼らの階級は全体の中では上位に位置する。侍は雇われの身ではあるが、単に仕えるだけの存在ではない。農民たちが反乱を起こせば、それを武力で鎮圧したりもする。侍階級の中でも上位者に対して無礼な振る舞いをした人間を、殺害できる権限すら持っていたのだ。しかし彼らも、時には退屈や経済的理由で、大した見返りのない小さな仕事を引き受けざるをえない場合がある。「七人の侍」も、まさにこうした状況の中で展開する物語だ。
 
 作品中の侍たちは、このような状況でも団結し、懸命に自らの役目を果たそうとする。略奪を目的として小さな農村を襲う野武士たちに対して、村を守るために村人から雇われたのが七人の侍たちだ。侍たちは綿密な計画を立て、村人と共に激しく戦った結果、野武士たちを撃退し、村に平和を取り戻す事に成功した。ストーリー展開は、例えばジョン・フォードの「駅馬車」(1939年)のような西部劇と似ている。しかし、「七人の侍」にはそれ以上のものがあるのだ。ドストエフスキーの優れた小説のように、この日本製のフレスコ画には、シンプルなプロットでありながら幅の広さがあり、複雑で多様性がある。クロサワはシンプルなストーリーに深みを加え、彼の他の作品同様、ディテールに対して見事なまでにこだわりつつ、美しさも加えた。激しい戦闘シーンを描きながらも、クロサワはその中に、命というものに対する理解、あるいは人の思いやりや人間性がにじみ出るようなシーンを挟んでくる。流れる川、涙を流す男、自らの名誉を失ったため火の中に身を投じる女、侍と村娘の愛情、クロサワは叙情的なシーンを映すことで、自然や愛情の美しいきらめきを表現する。そして、しばしば、クロサワは雨を使って、こうした場面に幕を下ろす。物悲しさを感じさせながらも、全てを洗い流す雨だ。


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 最後の戦闘シーンで、侍たちは野武士の残党を撃退する。それが終わった後、フィルムは一転して穏やかなリズムに戻る。四人の侍が命を落とし、生きながらえた残り三人の侍が、農民たちの田植えを見つめるシーンだ。侍たちは勝ったのではない。負けたのだ。彼らは報酬の米は得たが、自らが誰にも必要とされない立場に、再び戻ってしまった。争いが終わり日常が戻った後、真の報酬を得たのは戦闘的な侍たちではなく、平和を手にした農民たちだったのだ。

 この不朽の名作については、千の言葉を尽くしても、語り切るのは不可能だろうが、「七人の侍」が人間性と、その深みを描いた美しい作品である事は是非言っておきたい。そして、これは複雑ではあるが、生きることの価値をさらに高めてくれるフレスコ画だ。様々な個性を持った人間たちが一つにまとまった時に何が起こるかを見事に描いている。ジョン・フォードと同じように、クロサワも勇敢な男を描く。だが、クロサワにとって、勇気は栄光と名声をもたらしてくれるだけのものではない。「七人の侍」は、泣き叫ぶ男の姿も見せてくれるし、本当に色々な人間の感情を見せてくれる。日本映画としても型破りな作品だが、西部劇の名作と比べても、人間性への洞察が実に優れている。こんな書き方をすれば、ジョン・フォードや西部劇への侮辱と受け止められるかもしれないが、そんなつもりは全くない。なんといっても、フォードはクロサワに強い影響を与えた中の一人なのだから。それに、フォードが人間の勇気を浅くしか捉えていないと言うつもりもない。
 
 クロサワの社会的、または政治的なイデオロギーを、この作品から読み取る事も出来なくはない。だが、叙情主義的な描写と美しいエンディングが示しているのは、クロサワが持つ人間への期待、そして、彼が何よりの理想としているのは、偉大な人間性であるということだ。このレビューを締めくくるのは、書き出しと同様に、巨匠クロサワ自身の言葉がふさわしいだろう。

「アクション映画は、なにをどうやっても、結局はアクション映画にしかなりません。でも、その中に人間のあるがままの姿を表現できたなら、どれほど素晴らしいでしょう。これが助監督時代からの私の夢でした。それから10年間、新しい視点で中世の物語を撮ることを、ずっと願い続けてきたんです。」



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(翻訳終わり)



管理人より:

 ラストの有名なセリフについては、様々な解釈があります。黒澤監督は、このセリフの意味を問われて、こう答えたそうです。
「百姓は、なかには藤原釜足のようにずるいのもいるし、土屋のような賢いのもいる。しかしどんな場合でも、大地と共に根強く生き続けていく。それに対して侍は、ただ旗のように翻っているだけだ。大地をさっと吹き過ぎていく風のようなものなのだ。」
 
 
過去の映像作品レビュー翻訳記事は以下の通りです。なお、次回の更新は4月11日になります。※ 前回の記事への温かいコメント、ありがとうございました!

 【海外の反応】 海外の人々は「エヴァンゲリオン」をどう観た?
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コメント
翻訳お疲れ様でした。
短いコメントをただ訳すだけでない、良い記事でした。
最初に映画を観た昔のことを思い出した。
海外の人々にとっては異なる時代の異文化を知るという点で
衝撃が何重にもあっただろう。
地方格差のことを心配して色々最近調べたけど
田舎の人間社会の悪い部分にさしあたると、この映画のことを思い出します。
No Name #-|2017/04/06(木) 17:37 [ 編集 ]
良質な翻訳ありがとうございます
No Name #-|2017/04/06(木) 17:40 [ 編集 ]
映画好きのコメントは読みごたえがあってとても面白い
No Name #-|2017/04/06(木) 17:44 [ 編集 ]
七人の侍を、実用的な目的で鑑賞した外国人がいるっていうのは、面白いね。
No Name #-|2017/04/06(木) 18:02 [ 編集 ]
> 「上映当時は、時代の先頭を走るような作品だったんだろうな。」
> などと自分に言い聞かせた事があるんじゃないだろうか。

これは良く分かるわ。
No Name #-|2017/04/06(木) 18:05 [ 編集 ]
管理人さんは、なんで4年も沈黙してたの?
No Name #-|2017/04/06(木) 18:15 [ 編集 ]
侍達のひとつひとつの表情や振る舞い、台詞から滲み出る強キャラ臭が素晴らしい
現代の漫画などの創作物にも、影響が色々と大きいだろうね
名無しさん #-|2017/04/06(木) 18:16 [ 編集 ]
マカロニウェスタンのパクリ元として有名な作品ではあるが、この作品もまた実のところ西部劇を戦国時代で再現してみたような作品であって、戦国時代の実相からはかけ離れた武士と農民像であるということには留意した方がいい。
細かいことを抜きにすれば、痛快無比な活劇でありビタースイートな結末を持つ、娯楽と芸術が絶妙な融合を果たした名作だが
No Name #-|2017/04/06(木) 18:17 [ 編集 ]
素晴らしい翻訳ありがとう!
先日午前10時の映画祭で観たばかりだったので新鮮だったよ。
本当に大傑作で日本人として今まで観ていなかったのを恥ずかしく思ったくらい。

No Name #-|2017/04/06(木) 18:19 [ 編集 ]
デジタルリマスター版は、かつらがはっきり分かるのがね
No Name #-|2017/04/06(木) 18:28 [ 編集 ]
戦国時代、侍と農民にそれほど差があったわけではない。多くの農民は武装していたし、なまじの野武士程度では村を襲ったとしても返り討ちにあうだけだったろう。

7人の侍は優れた映画ではあるが、資料的な価値は皆無だ。エンターテイメントとしてただただ楽しむべき作品だと思う。まあ、それがいい。
No Name #-|2017/04/06(木) 18:29 [ 編集 ]
>マカロニウェスタンのパクリ元として有名な作品ではあるが

何そのマカロニウェスタン?
No Name #-|2017/04/06(木) 18:36 [ 編集 ]
七人の侍は志村喬ありき
当時世界一の俳優とニューヨークタイムズ紙で評されていた
ほんとに凄い俳優だった
名無しさん@Pmagazine #-|2017/04/06(木) 18:43 [ 編集 ]
土砂降りの中弓を引く勘兵衛が本当に格好いい
No Name #-|2017/04/06(木) 19:00 [ 編集 ]
七人の侍よりも
どですかでんのが遥かに好きだ
No Name #-|2017/04/06(木) 19:10 [ 編集 ]
お前は百姓の生まれだな
No Name #-|2017/04/06(木) 19:12 [ 編集 ]
>この作品もまた実のところ西部劇を戦国時代で再現してみたような作品であって

やっぱり出たか日本もパクリがどうたら。。
こういう人って何で褒められてるの見たら
いちいち根拠ないケチつけないと気がすまないんだろうか
No Name #tHX44QXM|2017/04/06(木) 19:19 [ 編集 ]
あ、高橋ジョージの元嫁のお父さんだ
   #-|2017/04/06(木) 19:26 [ 編集 ]
星の数を数えるのが大変なんだが・・・
No Name #-|2017/04/06(木) 19:29 [ 編集 ]

この作品もまた実のところ西部劇を戦国時代で再現してみたような作品であって、戦国時代の実相からはかけ離れた武士と農民像であるということには留意した方がいい。
細かいことを抜きにすれば、痛快無比な活劇でありビタースイートな結末を持つ、娯楽と芸術が絶妙な融合を果たした名作だが

7人の侍は優れた映画ではあるが、資料的な価値は皆無だ。エンターテイメントとしてただただ楽しむべき作品だと思う。まあ、それがいい。


どいつもこいつもやっぱり俺わかってる的なケチの付け方をするんだな。
本当に害悪なんだよねお前らみたいな存在って。
匿名   #-|2017/04/06(木) 20:03 [ 編集 ]
随分と懐かしいサイトさんです。
今の反応まとめサイトは概ね荒れ気味ですので、アンテナにはいらない方が良いかもですが。

また楽しみにしています。
No Name #-|2017/04/06(木) 20:14 [ 編集 ]
世が派手でカッコイイアクションに進んでいく中
リアルに拘って作られた格闘シーンだよね。
だからこそ痛々しく生々しかった。
現代作品がプロレスなら、この作品は空手道選手権だよ。
ちょっとそれるけど、ストーリーと評価は置いておいて、タイのマッハだっけか?ムエタイのアレも本物でよかったなー。
No Name #-|2017/04/06(木) 20:21 [ 編集 ]
管理人さん復活してたのか!
おかえりなさい

「七人の侍」は傑作
(個人的に黒沢監督の傑作は「羅生門」と「乱」だけど)
見る前は「退屈な古典だろうな」と思ったが、野武士を撃退するために7人の侍が農民に指示する罠や装備作成や戦略会議が単純に楽しい
野武士が何人いるのか偵察して一人ころすごとに×付けて行くところとかほんとワクワクした
手順どおりに野武士を仕留めて行く姿にガッツポーズするんだよねー
黒沢明たちスタッフは「映画は脚本が命だ」と脚本にスタッフ総出で一年かけて書いたそうだ
『7人の侍のうち誰をどこでころすかの順番』で一番揉めたって…
某キャラがしんだ時がマジで悲しかった
No Name #-|2017/04/06(木) 20:34 [ 編集 ]
>マカロニウェスタンのパクリ元として有名な作品ではあるが

それは黒澤でも別の映画。
マカロニウェスタンとはイタリア製西部劇。「用心棒」を許可なく勝手にパクって西部劇にしたイタリア映画がクリント・イーストウッド主役の「荒野の用心棒」。(ただしこれも傑作だけど)
「七人の侍」の西部劇版はコメント中にもあるがアメリカ映画の「荒野の七人」であり、「荒野の用心棒」と違ってちゃんと許可をとって作ったんだからパクったわけじゃない。
No Name #-|2017/04/06(木) 20:40 [ 編集 ]
この映画を資料的な価値とかで語るとかw

久蔵がかっこいいんだよなあ。個人的には勘兵衛より菊千代より好きだ。
No Name #-|2017/04/06(木) 20:49 [ 編集 ]
映画の黒澤、漫画の手塚、アニメの宮崎
戦後日本の娯楽を支えた表現者たち
名無しさん@Pmagazine #-|2017/04/06(木) 20:55 [ 編集 ]
そーいや手塚治虫もブラックジャックで架空の病気を出したら医大生かなんかに「こんな病気はない!手塚治虫はウソツキだ」みたいに言われて、「大学生にもなって漫画がデタラメを描くものだというのもわからないのか!」的なことを言ってなかったかな。
No Name #-|2017/04/06(木) 21:05 [ 編集 ]
堪能しました!いやはやがっつり美味しいラーメンを腹一杯食べたような、そんな気分。
色々な視点から集められたコメント群は多分にそれぞれの人の人生を背景に持ちながら語られているのがうまい翻訳で更に味わい深く。
楽しみにしていますから!!次の更新もすっ飛んできますから!!
No Name #-|2017/04/06(木) 21:32 [ 編集 ]
先週、BSで放送があったばかりだね。
何度も見てるのに、また見たよ。
No Name #-|2017/04/06(木) 21:33 [ 編集 ]
志村喬はいい俳優だよなあ。三船は大スターだが、演技は志村に到底及ばない。
No Name #-|2017/04/06(木) 21:52 [ 編集 ]
良い翻訳ブログばかりが無くなっていく中で、よくぞ復活してくれました。
とりいそぎや誤訳後免な時代からすると、すらるどとかも頑張ってるけど
日本関連の記事の翻訳は思想的に作為と取れるものが多く残ってる。
また純粋に記事だけを楽しみたいものだ。
だから久しぶりにここが見れて嬉しいかぎりですよ。
No Name #-|2017/04/06(木) 22:27 [ 編集 ]
復活ありがとうございます。
じっくり読ませる翻訳BLOGはなかなかないのでぜひ続けてください。
No Name #-|2017/04/06(木) 22:51 [ 編集 ]
一番目の人
*● 「死ぬまでに観ておくべき映画の一つ」 シンガポール

この人のレビューでいつか見たいと思ってたけど、見る‼︎になった
なんて感情表現が豊かなんだろう
ただ私は凡庸なのでわかるのかはわからないw
No Name #-|2017/04/06(木) 23:05 [ 編集 ]
>観客に知らされるのは、彼らがただ「野武士である」ということだけだが、それで十分なのだ。

そーねー
この野武士が実は寺社勢力に属する~いわゆる僧侶である、とかリアルな説明付けても
見る方は混乱するだけだしねぇ
No Name #-|2017/04/06(木) 23:37 [ 編集 ]
個人的に惜しむらくは野武士の攻撃が単調な事
それでも星10個は超えるのだけど...
No Name #-|2017/04/07(金) 00:48 [ 編集 ]
素晴らしい評論記事。
コメントせずにはいられない。
翻訳おつかれさまです。
No Name #-|2017/04/07(金) 01:23 [ 編集 ]
昔々、正月の夜中に散々流してたきおくがある。
昔は変な誘導が無くて、テレビがみんな好きだった。
今じゃ、スポンサーじゃ無いメーカーの商品ラベルにはモザイクがはいり、
韓国料理名を不意にブッ込んで来る。
テレビ観るのを止める訳だ。
なっ、日テレと地方局。
牛たんズンダー #-|2017/04/07(金) 01:33 [ 編集 ]
7人の侍は日本の昔話の桃太郎からの助っ人集まれで敵を倒す精神から来てるのであって
西部劇だの意味不明なケチのつけ方は違う
No Name #tHX44QXM|2017/04/07(金) 02:53 [ 編集 ]
いい記事でした。
管理人さん、これからも無理せず頑張って下さい。
No Name #-|2017/04/07(金) 06:50 [ 編集 ]
「資料的価値はない」「戦国時代の実相からはかけ離れてる」という感想は馬鹿のたわごと。
その前提の上で付け加えると、黒澤は決して「フィクションだから時代考証は適当でいいや」というつもりで作ったわけじゃない。
むしろ真逆の姿勢。徹底した時代考証を重ね、リアリティにこだわってる。それがこの映画の面白さにつながってるのも事実。
ただしその時代考証は、(当然だが)50年代当時の歴史学に依拠してる。だから現代の歴史学からみておかしい所は多々ある。

この映画が「戦国時代の実相」と違ってる最大の点は、(1)農民が武装してない、(2)農民が無力かつ狭量な人々として描かれてる、の二つだろう。
実際には中世の農民は武装するのが普通だし、村ももっと組織化されてた。
映画では農民たちの被支配者的な、あるいは「ムラ社会」的な側面が強調されてるよね。(均質と排他性が表裏一体だったり、面従腹背で権力者を欺くとか)
あれは戦国時代というより、むしろ兵農分離を経た後の、江戸時代の農民のイメージで描かれてるように見える。
中世の村はもっとカオスでタフだし、村自体も一つの権力だった。
しかし、そういった「戦国時代の実相」が学問的に明らかになってきたのはこの映画よりもずっと後のこと。
後から判明した事実をもとに、(それが知られていなかった)当時の時代考証にケチをつけたって仕方がない。

上の方で手塚治虫を引き合いに出すコメントがあったけど、その形を借りるなら
「iPS細胞を使えばより良い再生治療ができるのに、それをしないブラックジャックはヤブ医者だ!」とか言うようなもので。
作品として描きたい部分はそこじゃないでしょ。
大事なのは「リアリティを追求するため考証を重ねる姿勢」であって「現代科学の水準からみて正確な知識かどうか」ではないよ。
No Name #-|2017/04/07(金) 14:29 [ 編集 ]
海外のレビューは嫌味がなくて自分語りすら面白い
翻訳も秀逸だと思う
No Name #-|2017/04/07(金) 15:46 [ 編集 ]
時代考証がーとかトンチンカンもいいとこ
リアルであることと、リアリティーがあることは違うことだぜ
名無しさん #-|2017/04/07(金) 19:35 [ 編集 ]
こちらのサイトのレビュー翻訳は仕事が非常に丁寧で大好きです、
今回も読み応えがありました。
No Name #-|2017/04/07(金) 21:59 [ 編集 ]
>時代考証がーとかトンチンカンもいいとこ
>リアルであることと、リアリティーがあることは違うことだぜ

言葉の意味を理解してないくせに、人を見下すような言い方したらいかんよ
たしかに「リアリティ」ってのは「リアル」をそのまま再現することではない
観客に「リアルっぽいなあ」と思わせられればそれでいい
でもそれをするためには、まず何が「リアル」かを徹底的に調べないと不可能
それをやった「七人の侍」はすごいねって話をしてるんじゃないの?

黒澤以前の時代劇は歌舞伎や講談の影響が強く、悪い意味で芝居がかってた
コントみたいな仰々しいかつらと小奇麗な衣装、踊りみたいに型にはまった殺陣、わざとらしく「うわぁ~」と倒れる斬られ役・・・
そんなお約束だらけでマンネリ化してた時代劇を、根底から覆したのが「七人の侍」
黒澤ら制作陣は当時の剣豪の逸話とか農民の生活を綿密に調べあげた(たしかガチの歴史学者にも取材してるはず)
そして黒澤なりの「リアルな戦国時代」像を徹底的に固めた
そういう地道な作業を通してお約束を一つ一つ潰していき、「実際はこう動いたはずだ」というのを新しく一つ一つ組み立てていった
それがあの映画の圧倒的な臨場感を生み出し、骨太な面白さの根幹を支えているんだよ
だから「時代考証とかどうでもいい」って言うのはちょっと聞き捨てならないわ
No Name #-|2017/04/07(金) 23:21 [ 編集 ]
七人の侍を映画化した経緯は、江戸時代に実在した剣士のリアルな生活を映画化しようと、たくさんの古文書を集めて調べていたけど、映画にできるようなものがなかった。
しかし、集めた資料の中に農民が野武士対策の用心棒に侍を雇っていた記述を見つけ、剣士の話を映画化する予定を根本から変更して脚本の執筆に取り掛かった。

記憶違いだったらすまん。
No Name #-|2017/04/08(土) 01:16 [ 編集 ]
「時代考証とかどうでもいい」とか誰も言ってないと思うけど。
時代考証はフィクションであるドラマがあまりにもウソっぽくならない程度に補完されていればいいってことじゃないの。
実際娯楽作を作る上ではウソをリアルっぽく見せられたらそれでいいと思う。
中には時代考証を徹底してそれゆえの感動を追及する作品もあるだろうが、「七人の侍」はその類の映画じゃないと思うし。
「資料的な価値」ってのでこの作品を断じるのが的外れってことでしょ。
しかも「用心棒」と間違うとか基本的知識がずれたままで書いているし。そこからもう…

しかし「用心棒」は明らかに西部劇を時代劇に置き換えているなあってのが分かって、それをまた西部劇に作り直した「荒野の用心棒」が傑作なんだから面白いよなあ。
No Name #-|2017/04/08(土) 03:11 [ 編集 ]
米欄が勉強になる
No Name #-|2017/04/08(土) 11:05 [ 編集 ]
>「時代考証とかどうでもいい」って言うのはちょっと聞き捨てならないわ
このコメント書いた者だが、その次の米は自分じゃないよ。別に『用心棒』と間違えてないよ

ところでウィキペディア見たら、こういう記述があるな。
>戦国時代の浪人は武者修行の折りにどうやって食べていけるのかを調べていったところ、農民達に飯と宿を与えてもらう代わりに寝ずの番をして「ヤカラ」から村を守るという話が出てきたため、「武士を雇う農民」をストーリーの根幹に据えることとなった。
この記述が本当だとしたら、次米さんの記憶違いじゃなかったことになるね
用心棒という言葉使ったからって、映画『用心棒』と混同してる訳じゃないでしょ
No Name #-|2017/04/08(土) 18:14 [ 編集 ]
1番愛する翻訳サイトが蘇った!
こんな素晴らしい事があるもんか!!

まるで日本人の文章であるかのような自然でわかりやすい翻訳、感動です
またいつか、ラーメン屋の熱いレヴューもやったってちょーだいね!
hk #-|2017/04/08(土) 22:43 [ 編集 ]
と思ったら、すでにラーメンレビューきてたーーー
相変わらず面白かった!!
hk #-|2017/04/08(土) 23:09 [ 編集 ]
親父!ラーメンをくれ
名無しさん@Pmagazine #-|2017/04/09(日) 06:49 [ 編集 ]
高校生の頃、映画が大好きでいっぱい観た。
そこで映画評論家になろうかと一瞬思った。
しかし大好きな黒澤映画を分析する時、
彼らほどの映画分析できる言葉が出てこない。
ならなくてよかった
No Name #6LtesTeA|2017/04/09(日) 22:22 [ 編集 ]
良く帰って来てくれました。
また新しい記事を楽しみに待ってます。
No Name #-|2017/04/09(日) 23:33 [ 編集 ]
アメリカの見終わって呆然と立ち尽くした方
私も同じでしたよ
No Name #-|2017/04/11(火) 07:39 [ 編集 ]
勝ったのは百姓、我々ではない
No Name #-|2017/04/12(水) 20:50 [ 編集 ]
>西部劇を戦国時代で再現してみたような作品
こういう言い方は単純すぎる省略だと思うが、
>7人の侍は日本の昔話の桃太郎からの助っ人集まれで敵を倒す精神から来てるのであって
>西部劇だの意味不明なケチのつけ方は違う
これもまた極端すぎて噴飯ものだな。

戦前の時代劇映画が西部劇に強く影響されてたのは常識だし、黒澤自身ジョン・ウェイン(西部劇のスター)の熱狂的なファンだと公言してるじゃん。
「七人の侍」の粗筋にしても、“流れ者の正義漢が悪者を退治して風のように去っていく”という西部劇の王道パターンを基本的には踏襲している。(そしてそこに西部劇に無かった要素を加えた)
そういう事実を踏まえずに「西部劇関係ない、桃太郎由来だ」とか言われてもね…。
文化は常に先行する文脈の中で生まれるもの。完全なコピーor完全なオリジナルの二者択一で議論を戦わせても意味ない。

なんかこういう人って森友学園に通じる痛々しさを感じるわ。
「勉強不足でプライドだけ高い人の、不自然にこじつけた愛国心」とでもいうのか。
No Name #-|2017/04/13(木) 19:55 [ 編集 ]
村が自衛のために国人の武士を雇うなんて普通にあった事なのに
信長とかの戦国時代しか知らないんだろうな、外人は
No Name #-|2017/04/15(土) 14:35 [ 編集 ]
笑いあり涙ありアクションの爽快感とストーリーの悲哀もあり
テクニック云々よりも娯楽作品として最上の作品となってるのが
この映画の語り継がれる所以だね
No Name #-|2017/04/16(日) 12:38 [ 編集 ]
外人のレビューは素晴らしいのにここの米欄はアスペが沸いてて見苦しいな
No Name #-|2017/04/30(日) 14:42 [ 編集 ]
七人の侍の一人一人の人生を知りたい。さぞ・・・・。死と生が交錯する社会。映画は戦国時代であるが内容は現在であることを認識しなければならない。ミサイル、核兵器、領土侵略、拉致。何も戦国時代と変わらない。だから「七人の侍」は理解されるのだ。絵空事でない。シリアス・・・これだ。
ななし #-|2017/05/26(金) 18:36 [ 編集 ]
いい映画だよね。
あとこういうのを見るたびに思うんだけど映画の見方もその感想の書き方も
明らかに日本人より外国人の方がレベルが高いね。
No Name #-|2017/05/27(土) 22:52 [ 編集 ]
志村、三船は言うに及ばず、また脇役が良い。
加藤大介は「用心棒」で頭の弱いコミカルな悪役・亥之吉を演じてたが、
この作品では一転、志村に忠実な部下を見事に演じてる。
「また戦が有るのだが、おぬしも来てくれるか」
「はい」と何も聞かずに答えるシーンは印象的だ。
最近の日本やアメリカの映画を見てても、
この時代の日本人ほどキャラ立ちしてない。
だからつまらないのかなぁと思ったりする。
No Name #-|2017/05/29(月) 12:06 [ 編集 ]
復活嬉しいよ!
モラルの低いサイトが最近はびこってるからね
また更新してくださいよ
No Name #-|2017/06/02(金) 18:20 [ 編集 ]
管理人様のお仕事に敬意を表します
出来ましたら今後も黒沢諸作品および「座頭市」「子連れ狼」なんかの翻訳もお願いしたいところです(無論「有れば」の話ですが)
No Name #-|2017/06/09(金) 18:33 [ 編集 ]
資料的価値がないとは笑わせてくれる
中世の資料として七人の侍を見るのが許されるのはせいぜい中学生までだぞ
でも昭和の大衆娯楽や映画、歴史観など、作成当時の資料としての価値は無くならない、
No Name #-|2017/06/09(金) 21:13 [ 編集 ]
今の時代に見たらやっぱりかったるいよ
長すぎ
No Name #-|2017/06/24(土) 01:24 [ 編集 ]
野武士が一番発生したのが戦国時代で国境付近に多く居たみたいだね
大名とかの討伐を国境付近で避けてたようだ
No Name #-|2017/07/22(土) 02:52 [ 編集 ]
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